クイシヌ
サハチ、ウニタキ、ファイチの三人は馬を借りて、チヌムイの案内で島内を巡った。 堂の 「あの砂浜の上で昼寝がしたいな」とウニタキが言った。 「気持ちいいだろうな」とサハチは笑った。 「ウミンチュ(漁師)に頼めば、あそこまで連れて行ってくれますよ」とチヌムイが言った。 「よし、行こうぜ」とウニタキがチヌムイの肩をたたいた。 「ササたちも連れて来ればよかったな」とウニタキが空を見上げながら言った。 「そうだな。男だけで来ても面白くないな。明日、また、女たちを誘って来よう」 「新垣ヌルも誘えよ」とウニタキが上体を起こしてファイチを見た。 「勿論、誘いますよ」とファイチは楽しそうに笑った。 「不思議な気持ちです。一目惚れというやつです。会った瞬間に好きになってしまいました」 「わかるよ」とウニタキは言って、サハチを見た。 「ヌルに惚れたら、夢の世界にいるようなんだ。ここにいる間は充分にその夢を楽しんだ方がいい」 島の南部は山ばかりで道もないので行くのはやめて、 「役人たちは入れ替えた方がいいですよ」とファイチが言った。 「黙っていろと言っても、酔っ払ったりしたらしゃべってしまうでしょう。タブチさんが生きていると誰かが知れば、その噂はあっという間に広まります」 「そうだな。入れ替えた方がいい」とウニタキも言った。 「しかし、あいつらを 「キラマの島にでも連れて行くか」とウニタキが言った。 「キラマの島に送ってもやる事がないだろう」 「 伊平屋島と 「あの六人を伊平屋島に送って、新しい役人をここに送ろう」とサハチは言って、役所には寄らずに西の方へと向かった。ハンニー崎から島を囲むように長い珊瑚礁が伸びていた。水深はわからないが、ヤマトゥ船ならば、この中に入れば台風をやり過ごせるだろうと思った。 「腹が減ったなあ」とウニタキが言うと、チヌムイが知り合いの所に行こうと言って、馬を走らせた。 ニシタキの山並みを右に見ながら馬を走らせて、堂の村に行く途中の海の近くに小さな集落があって、チヌムイはその集落に入って行った。一番奥にある屋敷の前でチヌムイは馬から下りると、屋敷の中に声を掛けた。可愛い娘が出て来て、笑顔でチヌムイを迎え、サハチたちを見た。 「琉球にいた頃にお世話になった人たちなんだ」とチヌムイが娘に言った。 「 「お前もか」とウニタキが言って笑った。 具志川ヌルの屋敷で昼食を御馳走になって、海辺に出て一休みした。母親の具志川ヌルはクイシヌ様と一緒にニシタキに登っているという。 「お前、どこで若ヌルと出会ったんだ?」とウニタキがニヤニヤしながらチヌムイに聞いた。 「堂の村で暮らし始めてから十日くらい経った頃、ここの近くにあるミーフガーという岩場で出会いました。マアサの事を思いながら海を見ていたら若ヌルがやって来たのです。どこから来たのって聞かれたので、琉球の事など話して、その時は別れました。お互いに名乗りもしなかったのですが、次の日、また会いたくなってミーフガーに行きました。海を眺めながら若ヌルの事を思っていたら、本当に現れたのです。そして、若ヌルと一緒にここに来ました」 「マアサの事は諦めたんだな?」とサハチは聞いた。 「マアサの父親を殺してしまった時に諦めました。でも、未練が残っていて‥‥‥若ヌルと出会って、その未練も薄れました。俺はこの島で生きて行く事に決めました」 「そうか。若い者たちを鍛えているそうだな。この島のために生きてくれ」 「はい」とうなづいたあと、「ウシャ 「なに、兄貴もか」とウニタキは驚いた。 「奥さんも子供もいるのに、ヌルといい仲になっているんです。ウシャ兄はこんな島から早く出たいと言っていたんですけど、そのヌルと出会った途端、ここはいい島だ。俺はこの島で生きる事に決めたと言って、カマンタ捕りを始めたのです」 「兄貴はどこのヌルに惚れたんだ?」とウニタキが聞いた。 「 「ウシャは戦死した事になっていないので、戻る事はできるが、今はまだ時期が早すぎる。四、五年は大岳ヌルに引き留めてもらった方がいいな」 海の近くに四方を険しい崖に囲まれた森があって、それが 久米島を一周してタブチの屋敷に帰ったが、ヌルたちはまだ帰っていなかった。タブチが用意してくれた酒を飲みながら待っていると、新垣ヌルだけが帰って来て、みんなはウタキに籠もる事になったと伝えた。 「安須森ヌル様も 新垣ヌルはファイチを連れて新垣に帰って行った。 「何で、ファイチだけがいい思いをするんだ?」とウニタキは言って、やけ酒を飲んだ。 「ファイチ殿は久米村を仕切っている。この島のヌルがファイチ殿と親しくなるのは、この島のためにもなるじゃろう」とタブチは笑った。 翌日の 「クミ姫様の神様に 「クミ姫様は豊玉姫様の孫の子供か」とサハチが聞くと、 「孫の孫よ」とササは言った。 「豊玉姫様の娘がアマン姫様、アマン姫様の娘が 「そうか。神様から頼まれたのならヤマトゥに行かなくてはならんな。来年は行って来いよ」 サハチは嬉しそうな顔をして言ったが、 「来年は無理よ」とササはそっけなく言った。 「九月に 「本気でミャーク(宮古島)とイシャナギ島(石垣島)に行くのか」 「勿論よ。マシュー 「 「そうよ」 「神様が守ってくれると思うけど心配だよ」 「大丈夫よ。ミャークとイシャナギ島の人たちを琉球に連れて帰るわ」 サハチが振り返ってウニタキを見たら、ウニタキの姿がなかった。 「ウニタキはどこに行った?」とササに聞くと、 「あそこにいるわ」と手で示した。 見ると縁側に座って、ヌルと仲よく話をしていた。 「誰だ?」とサハチはササに聞いた。 「 「ウニタキ、お前もか‥‥‥」 堂ヌルは後ろ姿だけで顔は見えなかった。ウニタキのでれっとした顔は、すでに 「マシュー(安須森ヌル)はどうしたんだ?」とサハチは聞いた。 「クイシヌ様とお話をしているわ。同じくらいの 「 「ナナも立派な ウニタキは堂ヌルと一緒に出て行った。サハチだけが取り残されて、やけ酒を飲み始めた。 ササたちも疲れたとみえて、隣りの部屋で横になっていた。サハチもうとうとしていたら、子供たちの声で目が覚めた。ササたちも起きてきて、これから具志川森に行くと言う。サハチも一緒に行く事にした。 案内してくれたのは大岳ヌルだった。ウシャといい仲の大岳ヌルは、目鼻立ちのくっきりとした美人だった。ウシャがこの島に残る決心をしたのもわかる気がした。 具志川森に行く前にミーフガーに寄った。海辺に穴のあいた大きな岩があった。よく見ると二つの岩がぶつかっていた。サハチは知らないが、ササたちはセーファウタキの岩みたいと言っていた。 「 「古いウタキなんですけど、今では子宝を祈願するウタキになっていて、いわれとかは伝わっていません。ササ様なら何かわかるのではありませんか」 ササは穴の近くまで行ってお祈りを捧げた。シンシン、ナナ、大岳ヌルも従った。サハチもみんなの後ろでお祈りをした。 サハチには神様の声は聞こえなかった。ササにも聞こえなかったらしく、お祈りを終えたあとに大岳ヌルを見て首を振った。 「クミ姫がこの島に来る前から信仰されていた岩よ。形がホー(女陰)に似ているから、創造と豊穣を祈ってきたの。特に神様はいないわ」とユンヌ姫の声が聞こえた。 「ありがとう」とササはユンヌ姫にお礼を言った。 「ユンヌ姫様も来ていたのか」とサハチはササに聞いた。 「昨日の夜、ニシタキの頂上で笛を吹いたの。そしたら、ユンヌ姫様がやって来て、クミ姫様も再会を喜んでいたのよ。ユンヌ姫様はクミ姫様の大叔母で、クミ姫様がお姉さんと一緒にこの島に来た時、ユンヌ姫様が付き添って来たらしいわ」 「ユンヌ姫様がいらしたのですか」と大岳ヌルがササに聞いた。 「はい。ここは古くから信仰されていたウタキだけど、特に神様はいらっしゃらないと言いました」 「そうでしたか」と言ったあと、大岳ヌルはサハチを見て、 「按司様もユンヌ姫様の声が聞こえるのですか」と不思議そうに聞いた。 「按司様は神人なんです」とササが笑いながら言った。 大岳ヌルは驚いた顔してサハチを見つめた。 「女子岩があるという事は 「あります。丁度、島の反対側の兼グスクの大港の近くにあります。小さな島で、チーミムイ(知仁御嶽)というウタキになっています」 「帰る時にお祈りをしよう」とサハチはササたちに言った。 シンシンとナナは顔を見合わせて笑っていた。 具志川ヌルの屋敷に寄ったら、ササたちは大歓迎された。 「 ササたちは具志川ヌルの案内で、具志川森のウタキに向かった。サハチは大岳ヌルに誘われたが、ウタキには行かなかった。たとえ神人であっても具志川ヌルが守って来たウタキに男が入るべきではないと思っていた。 サハチが縁側に座って空を眺めていると、 「具志川森は具志川ヌルの御先祖様のお墓なのよ」とユンヌ姫の声がした。 「具志川ヌルの御先祖様もクミ姫様とつながりがあるのか」とサハチはユンヌ姫に聞いた。 「クミ姫の孫娘よ。でも、具志川森はもっと古い神様も祀られているのよ」 「もっと古い神様というのはアマミキヨ様の一族なのか」 「アマミキヨ様も琉球に行く前にこの島に来たけど、アマミキヨ様はウミンチュだから、ここまでは来ないわ。御願干瀬の近くに一族が住み着いたのよ。ここに住み着いたのは 「 「そうよ。この島にお米が伝わったのはアマミキヨ様が来るよりもずっと前の事みたい。でもね、お米を持って来た人より前に、シビグァー(タカラガイ)を求めて 「アマミキヨ様より古いとなると二千年以上も前の話か。そんな昔の事は想像もできないよ。ところで、ササたちがミャークに行くって張り切っているけど、本当に行けると思うか」 「行けるわ」とユンヌ姫は自信たっぷりに言った。 「どうやって?」 「イシャナギ島にいるウムトゥ姫を呼んで、案内してもらうのよ」 「どうやって呼ぶんだ?」 「ビンダキ(弁ヶ岳)にいるお母さんに呼んでもらうのよ」 「成程、お母さんが呼べばウムトゥ姫はイシャナギ島から来るのか」 「来るわ。でも、この事はササには言わないでよ」 「どうして?」 「自分で考えなけりゃ駄目なのよ。この前、古いウタキをササに教えたら、お 「ユンヌ姫様が豊玉姫様に怒られたのか」 サハチが笑うと、ユンヌ姫は怒って、どこかに行ってしまった。 「チヌムイ様から聞きました。按司様もお強いんですってね」と言って笑った。 可愛い笑顔だった。チヌムイもいい相手を見つけたなとサハチも嬉しくなった。 「チヌムイは弟弟子だよ」 「馬に揺られながら考えていたんですけど、 サハチは喜んで、若ヌルに武当拳の指導をした。 ササたちがウタキから戻って来た。具志川ヌルが夕食を御馳走すると言ったが、明日の朝が早いのでとササは断って、具志川ヌル タブチの屋敷にファイチもウニタキも帰って来なかった。サハチはタブチを相手に酒を飲んだ。昨夜も食べたが、採れたてのヤコウガイはうまかった。 翌朝、ササに起こされた。南部にあるアーラタキ(阿良岳)に登るという。案内をするのは堂ヌルで、ウニタキも一緒だった。 ウニタキはサハチの顔を見るとニヤニヤしながら、「久米島は最高だ」と言った。 「俺にとっては面白くない」とサハチは言った。 安須森ヌル、ササ、シンシン、ナナ、堂ヌル、ウニタキ、サハチが馬に乗って、島の南部にある アーラヌルの案内で、 「ここを襲った津波って、久高島を襲った津波と同じかしら?」とシンシンがササに聞いた。 「三百年前だから、きっと同じ津波だわね」とササは言って、 「津波で村の人たちも亡くなってしまったのですか」とアーラヌルに聞いた。 「神様のお告げがあって、皆、お山に登って助かったのですよ」 「そうでしたか。よかったわ」とササはシンシンを見て笑った。 アーラヌルと一緒に、ウニタキは堂ヌルと仲よく先頭を行き、サハチは最後尾に従った。安須森ヌルが振り返って、 「ファイチさんもウニタキさんも美人のヌルには弱いのね」と笑った。 「まったく情けないよ」とサハチは首を振った。 「お兄さんには現れなくてよかったわね。お姉さんに嘘をつかなくて済みそうだわ」 「大丈夫だよ。俺はあの二人とは違う」 山頂近くにウタキがあって、サハチとウニタキは見晴らしのいい所で、ヌルたちのお祈りが終わるのを待った。 「フカマヌルに言ってやろうかな」とサハチは海を眺めながらウニタキに言った。 「やめろよ。大人げない」とウニタキは手を振った。 「男三人で楽しい旅をしようって来たのに、どうなってんだ。お前もファイチもヌルに 「仕方ないだろう。出会ってしまったんだからな。お前だってわかるはずだ。ヌルに惚れられたらどうする事もできないんだ」 「まったく面白くないよ」 お祈りが終わってサハチたちの所に来たササは、 「ここにはウムトゥ姫様は来ないわ」と言った。 「クミ姫様の娘のアーラ姫様がいて、ウムトゥ姫様はここからイシャナギ島に行ったあと、ここには一度も来ていないと言ったの。イシャナギ島まで行かなければ、ウムトゥ姫様には会えないわ」 ユンヌ姫から聞いた事が喉元まで出掛かっていたが、サハチはじっと 「どうやって呼ぶの? 名前を叫んだって、イシャナギ島まで聞こえないわ」 「クミ姫様に呼んでもらえば?」とシンシンが言った。 「妹が呼んだら、お姉さんが来るかしら?」とナナが言った。 「お姉さんは妹に追い出されたような感じだから、呼んでも来ないかもしれないわね」とササが言った。 「お母さんが呼んだら来るんじゃないの?」と安須森ヌルが言った。 ササは安須森ヌルを見て、「それよ」と手をたたいた。 「ビンダキのお母さんに呼んでもらえばいいのよ。そして、一緒に行けばイシャナギ島まで行けるわ」 ササとシンシンとナナは手を取り合って大喜びした。それを見ながら安須森ヌルも笑っていた。 「うまく行ったわね」とユンヌ姫の声がサハチに聞こえた。 「この山にはウムトゥ姫様よりも古い神様がいたわ」と安須森ヌルがサハチに言った。 「アマミキヨ様の一族の人たちがこの山を拠点にしていたみたい。アーラ浜でシビグァーを採っていたのかしら」 「二千年も前の事だからな。どこの浜でも採れたんだろう」 「古い神様から南の方に島がある事を聞いたウムトゥ姫様は、イシャナギ島を目指して船出したのよ」 「そうか。ウムトゥ姫様も神様の案内で南の島まで行ったんだな」 「きっと、そうだと思うわ」 アーラタキから帰って、チヌムイの武術道場でサハチが若い者たちを鍛えていたら、ウニタキが堂ヌルと一緒にやって来た。 「お前に会いたいという人がいる」とウニタキがサハチに言った。 「誰だ? お ウニタキは笑って、「そうじゃない。クイシヌ様だよ」と言った。 「クイシヌ様?」 「堂ヌルと一緒にさっき会ったんだ。思っていた通りの美人だったよ。四十過ぎだと聞いていたけど、とてもそんな サハチはウニタキたちと一緒にクイシヌの屋敷に向かった。 一目会った瞬間、サハチはクイシヌに魂を奪われた。その後、どうなったのかはわからない。気がついたら星空の下、ニシタキの山頂で 吹き終わって一節切から口を離すと、 「素晴らしいわ」とクイシヌが言って、酒の入った サハチは瓢箪を受け取って、一口飲んだ。うまいヤマトゥ酒だった。 「あなたの妹さん、こうなる事がわかっていて、会わせてくれなかったのよ」とクイシヌは笑った。 「もっと早く会いたかったよ」とサハチは瓢箪をクイシヌに返した。 クイシヌは笑って、酒を一口飲むと風呂敷包みを広げた。中には 「いつか、こんな時が来るって、わたし、いつも夢に見ていたのよ」とクイシヌは言った。 クイシヌはサハチを見つめると、「やっと、夢がかなったわ」と嬉しそうに笑った。 「わしも仲間に入れてくれ」と声がした。 空耳かと思ったサハチは、 「今の声、聞こえました?」とクイシヌに聞いた。 「聞こえたけど、誰なの?」 「スサノオの神様のような声でした」とサハチが言うと、 「えっ!」と驚いて、クイシヌは空を見上げた。 サハチも首を傾げながら空を見上げると、突然、まぶしい光に包まれた。とっさに目をつむって、目を開けると、目の前にスサノオとユンヌ姫の姿があった。 「琉球の近くにこんな美しい島があったとは知らなかったぞ」とスサノオが言った。 「びっくりするわ、もう。突然、現れるんですもの」とユンヌ姫がスサノオに言った。 スサノオはサハチが思い描いていた通りの威厳のある神様だったが、ユンヌ姫は思っていたよりもずっと可愛かった。 「サハチの一節切が聞こえたんじゃよ。ユンヌ姫も一緒にいたんで、やって来たんじゃ」 スサノオの神様を見たクイシヌは感激して、姿勢を正して両手を合わせていた。 「無礼講じゃ。いちいち挨拶などいらん」とスサノオはクイシヌに言った。 クイシヌは笑って、スサノオに瓢箪を差し出した。スサノオは受け取ると一口飲んで、「うまいのう」と言って、ユンヌ姫に瓢箪を渡した。 ユンヌ姫も一口飲んで、「おいしい」と笑った。 また、光ったと思ったら、今度はクミ姫が現れた。 「大叔母様、わたしにも飲ませてください」とクミ姫が手を伸ばした。 ユンヌ姫は笑って、クミ姫に瓢箪を渡した。クミ姫はユンヌ姫を大叔母と呼んだが、二人は姉妹のように見えた。 「御先祖様のスサノオ様に会えるなんて、まるで夢のようです」とクミ姫が嬉しそうに言った。 「わたしなんて感激しすぎて、何が何だかわからない状態です」とクイシヌが言って、料理をみんなの前に差し出した。 「サハチよ。一節切を聴かせてくれんか」とスサノオが言った。 サハチはうなづいて一節切を吹き始めた。 夜の更けた山の中に幻想的な笛の調べが流れて、神様たちの周りを蛍が光りながら飛び回っていた。 |
久米島の御願干瀬
久米島の具志川森
久米島のアーラタキ
久米島のニシタキ(宇江城岳)