酔雲庵

侠客国定忠次一代記

井野酔雲

創作ノート




百々村の紋次の略歴



1793 弥久、羽鳥門庫(50)の次男に生まれる。 1歳
1794 人別帳に父門庫(51)母と兄門三郎(14)、姉(9)、弥久(2)の5人家族。 2歳
この年、門庫、百々村の組頭となる。
1802 門庫(59)、組頭となる。 10歳
1804 姉、嫁に行く。 12歳
1805 弥久、茂呂村の五十嵐金弥(31)の道場に通い、気楽流剣術を学ぶ。 13歳
1809 弥久、家を飛び出す。 17歳
1810 大前田栄五郎(18)月田の栄次郎(18)と兄弟分になる。 18歳
1812 出雲崎の観音寺久左衛門(−1824)新潟の池上徳右衛門の世話になる。 20歳
1813 美濃の合渡の政五郎の世話になる。 21歳

島村の伊三郎、一家を張る。

1815 銚子の五郎蔵の子分、飯岡の助五郎(24)と兄弟分になる。 23歳
1816 門庫(73)、組頭となる。 24歳
1818 越後長岡で合の川政五郎(30)の弟分になる。 25歳
1819 4月20日 父羽鳥門庫(1744−1819,76)死す。 27歳
5月 弥久、旅から帰る。
11 嫁(19)を貰う。
1820 合渡の政五郎の喧嘩の助っ人のため、美濃に行く。美濃で栄五郎と再会する。 28歳
美濃から帰って来て、紋次を名乗り、百々一家を張る。縄張りは境宿、武士村の渡し。
木島村の助次郎(29)紋次の子分となる。
境宿の新五郎(27)紋次の子分になる。
武士村の惣次郎(25)紋次の子分になる。
1821 3月 紋次、無宿になる。 29歳
1822 長女、生まれる。 30歳
馬見塚村の左太郎(25)紋次の子分になる。
1823 三室村の勘助(24)の兄貴分になる。 31歳

柴宿の啓蔵(27紋次の子分になる。

1824 大前田栄五郎、江戸で捕まり入牢。佐渡へ送られる。 32歳
1825 大前田栄五郎、佐渡を脱島し藤久保の獅子ケ嶽(28)のもとに潜む。 33歳
三ツ木の文蔵(17)、紋次の子分となる。
1826 保泉の久五郎(16)、紋次の子分となる。 34歳
長男、生まれる。
1827 10月 国定村の忠次郎(18)、紋次の子分になる。 35歳
山王道の民五郎(16)、紋次の子分になる。
12

木島の助次郎の父親、助右衛門(61)、関東取締出役の道案内になる。

1830 9月 病に倒れ、忠次郎(21)に跡目を譲り隠居する。 38歳
1832 忠次郎(23)、木崎宿で賭場荒らしをする。 40歳
1833 5月 忠次郎(24)、島村の伊三郎の賭場を荒らし、簀巻きにされるが、福田屋栄次郎に助けられる。栄次郎、紋次の見舞いに来る。 41歳
福田屋栄五郎の仲介で大前田栄五郎久宮の豊吉が手打ちをする。
1834 7月 忠次郎(25)島村の伊三郎を殺し、旅に出る。 42歳
1835 7月 忠次郎(26)、旅から帰る。  43歳
8月 忠次郎、玉村の京蔵と主馬に殴り込みを掛ける。

長男(10)を伊与久村の斎藤武八郎の道場に通わせる。

忠次郎、紋次の妻のために小料理屋を開かせる。

1836 2月 忠次郎(27)、茅場の長兵衛の仇を討つため信州に行く。 44歳
1837 6月 忠次郎(28)、西野目宇右衛門と共に磯沼の浚渫を行う。 45歳
1838 3月26日 三ツ木の文蔵、世良田村で捕まる。忠次郎、奪い返そうとするができず大戸の関所を破り旅に出る。 46歳
1839 長女(18)を嫁に出す。 47歳
1840 三室の勘助、八寸村小斉に移り、関東取締出役の道案内になる。 48歳
1841 12月 山王道の民五郎玉村の主馬に殺される。 49歳
1842 1月 忠次郎(33)、旅から帰り、玉村に押しかけ、主馬を殺す。 50歳
2月 忠次郎、木崎宿に上総屋源七がいる事を知り挨拶に出掛ける。
3月11日 紋次死す。忠次郎、石塔を建てる。『花輪昶光居士』




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