上州草津温泉之全図・湯本安兵衛版 |
上図は草津温泉の旅館『日新館』の玄関に飾ってある版画です。日新館は湯本安兵衛の子孫が経営していて、草津温泉で一番由緒ある旅館です。嘉永年間(1848-1854)頃の作品で、安兵衛がお得意様に配るために作ったものと思われ、絵師は歌川芳虎(?-1880)です。湯畑から樋で温泉を引き入れている屋敷が安兵衛の宿屋です。この図ではわかりづらいのですが、屋根が格子模様になっているのが安兵衛の宿屋で、かなり広い敷地を有しています。上図を基にして書いたものが下の図です。 |
現在の日新館