酔雲庵

陰の流れ

井野酔雲

創作ノート




北畠氏



・北畠教具 ・政郷 ・材親 ・晴具 ・具教
1423-1471 1449-1508 1468-1517 1503-1563 1528-1576




村上源氏 割菱の紋


1383年 2代目国司顕泰(1361-1402.42歳)、正2位権大納言、右大将に叙任される。
霧山城の下に『多気御所』を構え、南勢四郡の玉丸・阿坂・神山・藤方・木造の諸城と大和の宇陀郡の沢、秋山両城を支配。
北伊勢では地侍の木俣氏ら北勢48家、中伊勢では平家の血を引く関氏一族が、鈴鹿から神戸一帯を、安濃郡ではやっと再興した長野家が、武威を振るう。
伊賀四郡では仁木氏滅亡で、土豪がはびこり、群雄割拠の有り様。
1392年 南北両朝合一する。
1393年 足利義満、伊勢神宮参拝。北畠、足利両家の同盟成立。
1398年 和泉の国堺で大内義弘、反乱を起こし、顕泰、出兵し義弘を討つ。
顕泰の嫡子、満泰、戦死。甲賀郡、伊賀の半国、北畠氏の所領となる。
1402年 3代目国司満雅、弟の顕雅を大河内城に、雅俊を木造城に分家する。
満雅、多気から一志郡の阿坂城に移る。
1412年 4代将軍義持、両朝廷迭立を破り、小倉宮親王、北畠氏を頼って伊勢に下る。
1414年 幕府は土岐持益を総大将に仁木満長、世保康政、坂内城主、北畠俊泰ら5万の大軍を伊勢に向ける。
満雅、坂内城を攻め、裏切り者を処分。
一族の木造俊泰、幕府軍に投じ、土岐軍の案内をする。
幕府軍、阿坂城を攻めるが、落城させる事はできず、城攻めを断念して、京に帰る。
満雅、京に伊賀、甲賀の者を潜入させ、幕府批判を言い触らす。
1428年 称光天皇が逝去すると、またも、北朝の彦仁王が帝位につく。
小倉宮親王、またもや、伊勢に下る。
土岐持頼、幕府の命を受け、出陣。一色義貫、京極氏、赤松氏、山名氏も参加。
北畠満雅、1万の兵を率いて阿坂城を出る。
北畠満雅、自刃。
○4代目国司教具、6歳で跡を継ぐ。
阿坂城侍大将、鳥屋尾岩見守、水谷浅右衛門、戸木村羽野の宮田源之丞、須賀瀬の渡辺善介、家城の家城主馬。
霧山城侍大将、野呂帯刀、横山仁兵衛、岡田左馬助、村岡三河守。
大河内城主、北畠顕雅(満雅の弟)。
木造城主、木造少将雅俊( 〃 )。
垂水、藤方、小森上野(津市)、一志郡内の榊原、八田、天花寺、曽原、船江、波瀬、岩内、大淀城(松坂)、鈴鹿、安濃両郡の関、神戸、今徳、椋本、林、萩野、岡本、安濃郡の長野、雲林院。
幕府内部の事情からか、土岐、京極、山名、赤松の幕府軍、鈴鹿峠から撤退。
1429年 土岐持頼、またも攻めるが、大和、宇陀の被官、沢城主の秋山右近将監、沢隼人正、芳野宮内少輔の『大和三人衆』、津の藤方城の藤方刑部らの兵に攻められ、敗走する。
1430年 北畠教具(8)、赤松満祐の計らいで、将軍義教と謁見する。将軍より教の字を授かる。正三位右中将・参議に任じられる。
1440年 義教は伊勢守護世保泰政を解任し、北畠氏を任ずる。
1441年 義教、伊勢神宮参拝する。
嘉吉の乱、義教、赤松満祐に殺される。
赤松満祐の嫡子、教泰(19)、北畠氏を頼り、伊勢に落ちのびる。丹生俣の草庵に匿われるが、妻や家来66人と共に自殺する。
1452年 北畠教具(30)、上京し、将軍義政と謁見する。娘たちを関一族の神戸下総守、安濃郡の長野氏に嫁がせ、守りを固める。
1458年 教具(36)、従二位になる。
1460年 教具の嫡子、政郷(12)、従五位上に昇任。
1467年 1月 応仁の大乱、始まる。
8月 足利義視が北畠氏を頼り、伊勢に来る。教具、丹生の里(多気郡勢和村)に迎賓館を建てる。
1468年 6月 教具、木造城を制圧。白子城、若松城、柳城、林城を陥落させる。楠原城も攻め落とし、守護の世保康政(39)は神戸城で切腹。
9月 義視、京に帰る。
1469年 8月 教具、上京して、権大納言に任ぜられる。
1471年 3月 教具(49)、多気の都で没する。





◇北畠軍団 ○三副将‥‥‥玉丸、大河内、坂内の三御所(三城)。
 《馬上100騎(将校)が、侍600人と歩兵400人を従える》
○四将‥‥‥‥波瀬、岩内、藤方、木造の四御所(四城)。
 《馬上50騎を含む侍300人、小者200人を支配》
 《木造御所は別格で、馬上100騎、侍500人、小者400人》
・三家士‥‥‥矢下、森本、方穂の三家。
 《100〜200人の軍卒を抱える》
・大和、宇陀の被官、沢、秋山の両城が各1000騎。
・芳野城が500騎。
・北伊勢は地侍の『四十八家』
・中伊勢では関氏、神戸氏、雲林院氏、長野氏。
・阿坂城‥‥大宮入道含忍斎父子
・家城城‥‥家城主水一族
・川口城(白山町)‥‥中山丹後守
・榊原城(久居市)‥‥榊原一族
・藤方城(津市)‥‥藤方刑部
・今徳城(安濃町)‥‥奥山常陸允
・三宅城(鈴鹿市)‥‥三宅駿河守
・椋本城(芸濃町)‥‥野呂豊後守
・船江城(松阪市)‥‥本田一族
・三木城(尾鷲市)‥‥三鬼伊賀守
・伊賀国.名張‥‥下山甲斐守、安保若狭守
・細野城(美里村)‥‥細野雅楽守
・草生城(安濃町)‥‥草生式部少輔







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霧山城址 霧山城址 霧山城址 多気御所跡




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