酔雲庵


国定忠次外伝・嗚呼美女六斬(ああびじょむざん)

井野酔雲

創作ノート




保泉村の久次郎の略歴




 
     
1811年 保泉村の農家の次男に生まれる。 1歳
1825年 百々一家の三下奴になる。 15歳
1826年 9月 国定村の忠次、久宮一家の客人を殺して旅に出る。 16歳
1827年 1月 百々一家の紋次の子分になり、大黒屋の出方になる。 17歳
10月15日 百々一家に国定村の忠次が来る。
1828年 6月 久次郎、中の屋の娘、おくら(17)といい仲になる〜10月まで。 18歳
1829年 3月 久次郎、菓子屋『鈴木屋』のおあき(17)といい仲になる〜11月まで。 19歳
4月 おくら、武州に嫁に行く。
1830年 2月 久次郎、保泉村のおよの(18)といい仲になる〜12月まで。 20歳
5月 百々一家の代貸、助次郎と惣次郎が紋次を裏切り、伊三郎の代貸になる。
境宿の大黒屋、桐屋、佐野屋の賭場は伊三郎の縄張りになる。
7月17日 代貸、新五郎の妻、お仙が首をくくる。新五郎、殺される。
20日 紋次、中風で倒れる。
8月吉日 忠次、百々一家の跡目を継ぐ。久次郎、伊勢屋の壷振りになる。
9月24日 お辰、忠次の子分になる。
10月7日 お辰、伊勢屋で壷を振る。
1832年 2月12日 曲沢の富五郎と甲斐の新十郎、平塚の助八の子分を斬って旅に出る。 22歳
3月 久次郎、武士村のおまい(17)といい仲になる〜9月まで。
13日 平塚の助八、中島の甚助を殺して、旅に出る。
9月 伊勢崎の半兵衛、武士の惣次郎を殺し、旅に出る。
11月 久次郎、百々村の後家、おその(23)といい仲になる〜翌年12月まで。
12月 曲沢の富五郎と甲斐の新十郎、旅から帰って来る。
1833年 3月16日 相州無宿の丈太郎、小三郎を斬って旅に出る。 23歳
4月 浮世絵師、歌川貞利、お常、お政、おたかを描く。
6月15日 忠次、初めて、世良田の祇園祭りに賭場を開く。
7月 大前田の栄五郎、忠次の所に寄る。
1834年 1月7日 貞利の『美人例幣使道』売り出されて、評判になる。 24歳
3月8日 高砂屋のお常が行方知れずになる。
4月 久次郎、お政(18)といい仲になる〜10月まで。
6月13日 三ツ木の文蔵と山王堂の民五郎、小島の彦六に殴られる。
6月15日 世良田の祇園祭り。
7月2日 忠次、伊三郎を殺して旅に出る。久次郎は伊勢屋の中盆になって留守を守る。
22日 百々一家、境宿を取り戻す。
9月 民五郎と浅次郎、旅から帰る。
10月 平塚の助八、旅から帰り、百々一家に草鞋を脱ぐ。
11月 助八、平塚を取り戻す。円蔵、平塚の賭場1ケ所のカスリを貰う。
12月 水沢のお紺が百々一家の子分になる。久次郎、お紺に一目ぼれ。
1835年 1月7日 大黒屋に田部井のお藤(19)、佐野屋に水沢のお紺(21)、初披露。 25歳
貞利の艶本『嗚呼美女六斬』が売り出される。
2月 おりん、壷振りを引退して、居酒屋を始める。
3月 久次郎、お紺を口説き落とす。
6月15日 世良田の祇園祭り。
6月22日 境の祇園祭り。
7月13日 忠次と文蔵、旅から帰る。
8月21日 柴の啓蔵、忠次の代貸になる。
24日 民五郎、主馬に半殺しにされる。
9月5日 民五郎、新十郎、角次郎、主馬を襲って国越えする。
10月 上中の清蔵、文蔵の妹、おやすと祝言を挙げる。
1836年 1月7日 貞利の美人絵『境七小町』が売り出される。
10日 忠次、子分を引き連れ、信州に行く。 26歳
29日 忠次、文蔵、千代松、帰る。
2月半ば 平塚の助八、忠次の代貸になる。
22日 玉村宿の飯盛女、お八重が殺される。
世良田の茂吉、忠次の代貸になる。
3月4日 橘屋のお関が行方知れずになる。
4月 忠次、田部井村の新居に移って、国定一家を名乗る。
久次郎は代貸となり保泉村に賭場を張る。お紺は佐野屋の壷振り。
6月15日 世良田の祇園祭り。
6月22日 境の祇園祭り。
8月15日 忠次、玉村の八幡宮の祭りを佐重郎と共に開催、各地の親分衆を招待する。
1837年 2月〜4月 忠次、田部井村の沼浚いをする。 27歳
1839年 3月 久次郎、お紺と祝言を挙げる。 29歳
 
     




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