酔雲庵


戦国草津温泉記・湯本善太夫

(2007年改訂版)

井野酔雲

創作ノート







上野の国吾妻郡の豪族




  • 湯本氏‥‥‥源左衛門(1460-1523)─民部少輔道久(1484-1548)─善兵衛《下総守》(1509-1581)─善太夫(1531-1575)─三郎右衛門(1554-1625)
  • 横谷氏‥‥‥左近太夫《源次郎》(1561)鎌原親類─惣右衛門(−1615戦死)─新五郎
  • 下屋氏‥‥‥修験
  • 鎌原氏‥‥‥宮内少輔(1561)武田家臣となる─宮内(1609)、石見守(1615、1637)─伊右衛門(1615)、筑前守(1575戦死)─庄左衛門(1580)
  • 羽尾氏‥‥‥治部入道道雲(1561)─源太郎、源六郎(1584)
             海野長門守幸光(1508-82)
             海野能登守輝光(1511-82)─中務大輔幸貞(1545-82)妻は矢沢薩摩守娘
  • 西窪氏‥‥‥治郎左衛門《佐渡守》(−1565戦死)─蔵千代丸
  • 大戸氏‥‥‥真楽斎(−1582戦死)妻は羽尾道雲の妹、但馬守(−1582戦死)真楽斎の弟。
  • 原氏‥‥‥郷右衛門(−1615戦死)
  • 三島浦野氏‥‥‥三河守(1509)─下野守(1561)─中務太夫─七左衛門(1582)
  • 羽田氏‥‥‥筑後守(1615、1637)
  • 山田蜂須賀氏‥‥‥伊賀守(−1565戦死)─伊賀守(1582)─十兵衛(1622)
  • 日影浦野氏‥‥‥義見斎(修験、1575)
  • 中之条折田氏‥‥‥豊後守(−1565戦死)─豊後守(1568)
  • 中之条鹿野氏‥‥‥志摩守(1564、1582)、和泉(1582)
  • 中之条中澤氏‥‥‥越後守(1564、1582))
  • 中之条割田氏‥‥‥隼人(1564)─新兵衛(1582)、掃部介(1582)、下総(1582)、孫四郎(1582)
  • 中之条富澤氏‥‥‥治部(1564)
  • 中之条佐藤氏‥‥‥豊後守(1564、1581)、三郎兵衛(1582)、軍兵衛(1582)、半四郎(1582)
  • 中之条高野氏‥‥‥半六(1564)
  • 岩井堂武藤氏‥‥‥刑部左衛門(1564)
  • 岩井堂村上氏‥‥‥掃部(1564)
  • 沢渡富澤氏‥‥‥出羽守(1564)
  • 河原氏‥‥‥左京(1565、1581)─左内(1581)、左衛門(1582)
  • 丸山氏‥‥‥土佐守(1581)
  • 丹下山口氏‥‥‥織部(1564)
  • 丹下山田氏‥‥‥与惣右衛門(1564、1582)
  • 厚田一場氏‥‥‥太郎左衛門(1564、1581)、茂右衛門(1582)、源七郎(1609)
  • 中之条塩野谷氏‥‥‥将監入道(1561)
  • 沼田氏‥‥‥万鬼斎(1561)─三郎憲泰
  • 白井長尾氏‥‥‥左衛門尉憲景
  • 尻高氏‥‥‥源三郎─左馬介(1571)─源次郎
  • 高山氏‥‥‥右近(1582)
  • 中山氏‥‥‥安芸守(1571)
  • 沢渡唐沢氏‥‥‥杢之助(−1565戦死)─玄審允(1582)
  • 植栗氏‥‥‥河内守元吉(1521)─安芸守(1564、1582)─河内守(1581、1609)
  • 岩櫃斎藤氏‥‥‥越前守憲次(1521)─越前守憲広(1561)─長男越前太郎憲宗(−1565自害)



◇吾妻の寺社

  • 林の大乗院 
  • 岩下の鳥頭の宮‥‥‥神主は大隅太夫 ・岩下の観音
  • 川戸の首の宮‥‥‥別当は武蔵坊 
  • 平川戸のいわつつみ明神
  • 原の観音 
  • 横尾の和利の宮 
  • 横尾の八幡宮 
  • 下尻高の三代明神 
  • 市城の観音
  • 青山の駒形 
  • 小泉の明神、観音 
  • 山田の善福寺 
  • 高戸屋の薬師 
  • 岩井の玉川堂
  • 嶽山の近戸明神 
  • 赤岩飯綱別当鏡学院‥‥‥京都勝仙院袈裟下
  • 竜臥山金剛院‥‥‥不動堂、徳蔵院、修験 
  • 切沢の善導寺


  • 海野長門守は深く修験道を修め、その名を福仙院と号す。金剛院の法弘法印に師事し、祈願の道場を城中平沢に建て、永10貫文の土地を寄進している。厚く、大峯を信仰し戦陣の間にも、鎧兜の上に兎巾、鈴繋衣、袈裟を帯し馬上にあった。当時郡中の有力地侍、地下人に至るまで修験宗の帰依者は多かった。



◎吾妻氏

  • 吾妻太郎行盛(−1349戦死)‥‥‥父は下河辺庄司行家、母は吾妻四郎助光の娘。首は川戸の首(かみ)の宮に祀り、胴は矢倉の鳥頭神社に祀られる。
  • 家老 秋間泰則、荒尾行貞、
  • 藤家一揆‥‥‥吾妻氏、碓井の斎藤氏、大胡氏、赤堀氏ら。
  • 竜臥山金剛院、不動堂を建立。矢倉の鳥頭神社再建。
  • 斎藤太郎憲行‥‥‥行盛の遺児。妻は斎藤左近憲基の娘。弟小治郎を尻高に置く。



◎岩櫃城

  • 元久元年(1204)この頃、吾妻太郎助亮、稲荷城より岩櫃城に移るという。
    嘉禎年中(1225〜27)下河辺行家、岩櫃山の妖怪を討伐するという。
    康元元年(1256)長尾景煕、白井に入部する。
    嘉元年中(1303〜06)吾妻太郎、初めて吾妻市を立つという。
    徳治2年(1307)吾妻太郎、竜臥山不動堂建立。
    文保元年(1317)吾妻太郎、長福寺を建立。
    元亨年中(1321〜24)吾妻太郎、矢倉鳥頭神社を再建する。
    建武年中(1334〜35)下河辺朝村、岩井堂城主となる。
    貞和5年(1349)吾妻太郎、里見氏と争い戦死するという。岩櫃城に里見氏入る。
    延文2年(1357)4月25日、千王丸、岩櫃城を取り戻す。
    応永元年(1394)斎藤行禅、応永寺創建する。
    〃 12年(1404)斎藤氏、越前より岩櫃に入る。
    〃 23年(1416)上杉禅秀の乱、吾妻氏、足利持氏に従う。
    永享年中(1429〜40)長尾昌景、上杉顕定を擁して岩櫃城にて足利成氏と戦う。
    文安2年(1445)樋口高重、信州伊那郡樋口村より長野原小宿の樋口屋敷に移る。
    享徳年中(1452〜54)この頃、長尾氏、岩櫃城築城か?
    長禄年中(1457〜60)秋間氏と長野氏が争い、秋間氏滅ぶ。
    文明5年(1473)春、和利宮城主塩谷氏内訌。この頃、塩谷氏、大野氏と争う。
    〃 7年(1475)長尾伊玄、柏原城に退避する。
    〃 年中(1469〜87)吾妻の諸氏、平井の上杉顕定に属す。
    長享2年(1488)秋、万里、尻高景清の館を訪れる。
    延徳元年(1489)樋口高重、上杉顕定に仕え600貫を領す。
    〃 2年(1490)越後守護代長尾能景、長野業尚、草津湯治。
    明応4年(1495)4月、由良成繁、草津湯治。
    〃 7年(1498)8月、大地震、法楽寺倒壊。
    〃 9年(1500)樋口高重多胡郡馬庭に移る。
    文亀2年(1502)宗祇、宗長、草津湯治。
    永正6年(1509)9月21日、宗長、大戸の浦野三河守を訪れる。
    〃 10年(1513)長野兼業、大戸攻めの願文を榛名巌殿寺に捧げる。
    大永年中(1521〜27)岩櫃城主、大野憲直、植栗元吉を討とうとする。大野氏滅び、斎藤憲次、岩櫃城に入る。
    永禄6年(1563)斎藤氏滅び、真田氏、岩櫃城にはいる。
    天正10年(1582)湯本三郎右衛門、長野原城、羽尾城を守る。



◇1563年9月、岩櫃城攻略

  • 斎藤方‥‥‥沼田憲泰の弟朝泰500騎、白井長尾憲景の家老の牧、矢野200騎、
             中山景信、尻高、荒牧らに300騎、次男憲春、植栗800騎。
             大戸真楽斎は弟、権田但馬守を人質にして降伏する。
  • 真田方‥‥‥禰津、矢沢1000騎、鎌原、西窪、横谷、湯本ら。



◇1563年、岩櫃城(斎藤憲広)の支城

  • 岩鼓城‥‥‥次男、斎藤憲春
  • 武山城‥‥‥三男、斎藤城虎丸
  • 中山城‥‥‥一門、中山斎藤安芸守
  • 尻高城‥‥‥一門、尻高左馬介
  • 柏原城‥‥‥一門、荒牧斎藤宮内右衛門
  • 植栗城‥‥‥一族、植栗安房守
  • 仙蔵城‥‥‥諸代、佐藤将監
  • 岩下城‥‥‥諸代、富沢但馬守
  • 大戸城‥‥‥外様、大戸真楽斎
  • 根小屋城‥‥‥外様、浦野入道幸全
  • 雁ケ沢要害‥‥‥外様、横谷左近
  • 岩井堂城‥‥‥外様、中沢越後



◇1575年、真田昌幸の諸城の配備

  • 岩櫃城‥‥‥真田昌幸
  • 柏原城‥‥‥植栗河内守、湯本左京進、荒牧宮内少輔
  • 岩井堂城‥‥‥富沢伊予守、塩谷掃部助、割田下総、佐藤将監、富沢豊前、唐沢玄審、山田惣右衛門、割田新兵衛
  • 大戸手古丸城‥‥‥大戸真楽斎
  • 三島及厚田‥‥‥一場太郎左衛門、浦野中務
  • 大戸越蜷川嶽要害‥‥‥蜷川入道、同庄左衛門、神保佐左衛門
  • 武山城‥‥‥池田佐渡守、桑原大蔵、町田、鹿野



◇1582年、真田昌幸の諸城の配備

  • 沼田城‥‥‥城代、本丸に藤田能登守信吉、二の丸に海野能登守輝幸、北条曲輪には金子美濃守、保科曲輪には西山市之丞
  • 名胡桃城‥‥‥鈴木主水重則
  • 小川城‥‥‥北能登守
  • 下川田城‥‥‥山名信濃守
  • 上川田城‥‥‥発知治部
  • 森下城‥‥‥渡辺左近
  • 鎌田城‥‥‥加藤丹波守
  • 猿ケ京城‥‥‥矢沢持、栗原肥前守
  • 岡崎新田柏原城‥‥‥荒牧宮内少輔、湯本九右衛門
  • 岩櫃城‥‥‥真田昌幸、城代、海野長門守幸光
  • 鎌原城‥‥‥鎌原宮内少輔
  • 村上岩井堂城‥‥‥富沢伊賀守、同大学
  • 横尾八幡砦‥‥‥富沢豊前
  • 中条小城‥‥‥塩谷掃部、蜷川入道
  • 岩下城‥‥‥富沢但馬守、同伊予守、同又三郎
  • 蟻川嶽山城‥‥‥蟻川源三郎、割田掃部
  • 西中庄要害‥‥‥塩谷将監
  • 植栗城‥‥‥植栗安芸守
  • 横河辺丸屋城‥‥‥交替、鎌原宮内少輔、羽尾入道、横谷左近、湯本三郎右衛門
  • 長野原城‥‥‥湯本三郎右衛門





創作ノートの目次に戻る



inserted by FC2 system