沖縄の酔雲庵


尚巴志伝

井野酔雲



サミガー(鮫皮)大主の略歴


1330年   伊平屋島に生まれる。童名はイハチルー(伊八郎)だが、イハチと呼ばれる。 1歳
    父親は屋蔵(弥五郎)大主、母親は我喜屋ヌル。  
1341年 1月 早田氏、伊平屋に来る。鮫皮作りの職人を置いて行く。 12歳
    イハチ、ウミンチュと一緒にカマンタ捕りを始める。  
1345年   イハチ、カマンタ捕りの名人と言われる。 16歳
1346年 6月 イハチ、早田氏の船に乗り、ヤマトゥに行く。 17歳
    対馬で島の娘と仲良くなる。  
1348年 1月 イハチ、ヤマトゥから帰り、浮島で安里大主(察度.28)と会う。 18歳
    察度からサムレーにならないかと誘われるが、断って、伊平屋島に帰る。  
    ヤマトゥンチュから鮫皮作りを学ぶ。  
  9月 伊是名島に移り鮫皮作りを始める。  
1349年   浦添按司の西威が察度(安里大主)に滅ぼされ、察度が浦添按司になる。 20歳
1350年   美里之子(17)、察度に攻められ越来から馬天浜に逃げて来て、ウミンチュに助けられる。 21歳
  父、ヤグルー大主(51)、過去を語らずに死す。
1351年 2月 伊是名島を追い出されて、馬天浜に住み着き、鮫皮作りを始める。 22歳
    馬天浜で剣術の稽古に励む美里之子と仲良くなり共に暮らす。  
1352年 3月 大グスク按司の娘、マシュー(16)が侍女を引き連れ馬天浜に遊びに来る。 23歳
    イハチも美里之子もマシューに一目惚れする。  
  9月 美里之子、武術師範として、大グスク按司に仕える。  
  12月 早田氏、馬天浜に来る。鮫皮の取り引きをする。  
1553年   大グスク按司の娘マシューを妻に貰う。 24歳
1354年   長男、馬天原に生まれる。サグルー(後の思紹)と名付ける。 25歳
1356年   次男、ウミンター生まれる。 27歳
1357年   長女、マカマドゥ(馬天ヌル)生まれる。 28歳
1358年   次女、マナビー生まれる。 29歳
1360年   三男、サジルー(苗代之子)生まれる。 31歳
1362年   三女、マチルー生まれる。 33歳
1364年   四女、マウシ生まれる。 35歳
1365年   サグルー(12)、弓術修行を始める。 36歳
  12月 早田氏、馬天浜に来る。剣術の名人が早田氏の船で来て、サグルーに剣術を教える。  
1368年 12月 早田氏、馬天浜に来る。 39歳
1369年 6月 サグルー(16)、早田氏の船に乗ってヤマトへ行く。 40歳
1370年 1月 サグルー、早田氏の船でヤマトから帰る。 41歳
1371年   サグルー(18)、美里之子(39)の娘、ミチ(16)と結ばれる。 42歳
    サグルー、強くなるために武者修行の旅に出る。久高島に渡り、シラタル親方から極意を授かる。  
1372年 1月 早田氏、馬天浜に来る。 43歳
    サグルー(19)の長男、佐敷苗代に生まれる。サハチ(尚巴志)と名付ける。  
    サグルー、強くなって帰る。美里之子に認められる。苗代に屋敷を建て、苗代大親と呼ばれる。  
    浦添按司の察度、明国に進貢を始め、琉球中山王になる。  
1375年   サグルーの長女、マシュー(佐敷ヌル)生まれる。 46歳
    小禄按司(泰期)が鮫皮の事で訪ねてくる。  
1376年   サグルー、美里之子の道場の師範代となる。 47歳
1378年   母親の我喜屋ヌル、死す。死ぬ前に父親の過去を話す。 49歳
1379年   山田按司が馬天浜に来る。 50歳
1380年   島添大里按司が八重瀬按司(汪英紫)に攻め滅ぼされる。 51歳
    サグルー(27)、佐敷グスクを築いて佐敷按司を名乗る。  
    島尻大里按司(承察度)、初めて明国に進貢し、琉球山南王となる。。  
1383年 大グスク按司(53)、病死する。若按司(32)が跡を継ぐ。 54歳
    今帰仁按司(怕尼芝)、初めて明に進貢し、琉球山北王となる。  
1385年 2月 大グスク按司、汪英紫に滅ぼされる。汪英紫の次男のシタルー(汪応祖)が大グスク按司となる。 56歳
1386年 12月 サハチ、早田左衛門太郎、ヒューガと共に、山伏クマヌの案内で琉球の旅に出る。 57歳
1387年 5月 サハチ、早田氏の船に乗って、ヤマトゥ旅に出る。 58歳
1388年 1月 サハチ、ヤマトゥから帰る。 59歳
1389年 2月 サハチ、伊波按司の娘、マチルギを妻に迎える。 60歳
1390年 2月 サハチの長男、サグルーが生まれる。 61歳
    隠居する。次男のウミンター(35)が跡を継ぐ。  
  9月 新しい隠居屋敷に移る。馬天ヌルもサミガー大主の隣の屋敷に移る。  
1391年 4月 今帰仁合戦。サグルー、出陣する。 62歳
  9月 サハチの次男、ジルムイ(尚忠)、生まれる。  
    馬天ヌル、女の子を産む。ヒューガの母の名をもらってササと名付ける。  
  12月 サグルーが突然、隠居すると言い出す。  
1392年 1月 サグルーが隠居して、孫のサハチが佐敷按司になる。 63歳
1393年 1月 サグルーに代わって、旅に出る。孫のヤグルー(16)を連れて行く。 64歳
1394年 1月 旅に出る。ヤグルーを連れて行く。大グスクの若按司と会う。 65歳
1395年 2月 旅に出る。孫のマガーチ(16)を連れて行く。 66歳
1396年 1月 旅に出る。マガーチを連れて行く。 67歳
1397年 1月 旅に出る。マガーチを連れて行く。奥間に行く。 68歳
1398年 1月 旅に出る。孫のマタルー(16)を連れて行く。 69歳
1399年 1月 旅に出る。マタルーを連れて行く。 70歳
1400年 1月 旅に出る。孫のサンダー(16)を連れて行く。 71歳
1401年   旅には出ないで、のんびりと暮らす。 72歳
1402年 1月 サハチとサグルー、島添大里グスクを落とし、サハチは島添大里按司になる。 73歳
  10月 サグルーの帰りを待って死す。  




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