安須森
去年の十一月、ヤンバル(琉球北部)に旅だったウニタキの旅芸人たちは、 奥間のサタルーから、奥間の者たちにもお芝居を教えてくれと頼まれて、奥間に一月滞在して、今帰仁に戻り、 今年から浦添グスクでも四月十日に カナは佐敷ヌルから『 お祭りの当日、 浦添グスクの初めてのお祭りは天気にも恵まれて、大勢の人たちが集まって来て大成功に終わった。 後片付けをしている時、旅芸人の 「誰なの?」と聞くと、今帰仁按司の御先祖様で、そのお芝居を今帰仁で演じたら喜ばれるに違いないという。 佐敷ヌルはササに、小松の中将様の事を聞いた。 「聞いた事ある名前だわ」とササは言った。 「確か、平家の大将だった 「今帰仁按司の御先祖様らしいわよ」と佐敷ヌルが言うと、 「久高島の神様の話だと、 「平家が安須森を滅ぼしたの?」 「そうらしいわよ」 「あたし、佐敷のお祭りが終わったら、安須森に行こうと思っていたの。ササも一緒に行ってくれる?」 「いいわよ。安須森には前に行った事があるから案内するわ」 「ありがとう。ササが一緒なら心強いわ」 「そのガーラダマ(勾玉)の事を調べるのね」とササは佐敷ヌルのガーラダマを示した。 佐敷ヌルはうなづいて、「あたしのお役目だからね」と笑った。 クンジは 平維盛は平清盛の嫡男、 しかし、維盛が二十歳の時、妻の父親が平家打倒を企てて捕まり、 翌年に 平家は一ノ谷の合戦のあと、壇ノ浦の合戦で滅びるが、維盛はそれらの 大体の話はわかったが、お芝居にするにはもっと詳しい事を知らなければならなかった。ヤマトゥ旅で京都に行って、小松の中将様の事を調べようと佐敷ヌルは思った。 浦添のお祭りの次の日、梅雨に入ったようで、雨降りの日が続いた。 四月十八日、ジルムイの妻のユミが女の子を産んだ。可愛い孫娘の誕生で、サハチはようやく、クマヌの死から立ち直る事ができた。孫娘は祖母の名をもらって、マチルギと名付けられた。 その三日後、佐敷のお祭りが行なわれた。幸いにも雨は降らなかった。お芝居は『 佐敷のお祭りが終わると、佐敷ヌルはササ、シンシン、ナナ、シビー、ハルを連れて、ヤンバルに旅立った。ナツが言うように、ハルには側室になったという自覚はまったくなかった。常に佐敷ヌルと行動を共にしていた。サハチも好きにさせていた。 立ち直ったサハチは、ヤマトゥと 四月の末、交易船の準備も一段落したサハチが、小雨の降る中、 「ハルは佐敷ヌルに取られたようだな」とウニタキは楽しそうに笑った。 「側室というよりも、わがままな娘が一人増えたという感じだよ。シビーと一緒に、佐敷ヌルの留守を守らなければならないと必死になっているんだ。可愛いもんだよ」 「佐敷ヌルはヤマトゥに行くのか」 「佐敷ヌルは京都で本場のお芝居を見たいんだよ。名人と言われる ウニタキはニヤッと笑うと、 「佐敷ヌルと高橋殿、意気投合しそうだな」と言った。 「ササも一緒に行くと言ってくれたから、高橋殿と必ず会うだろう。どんな出会いになるのか見てみたいものだな」 「お互いに相手を見ただけで、何かを感じるんじゃないのか。それにしても、ササがよく行くと行ったな。そろそろ、ヤマトゥ旅も飽きてくる頃だと思っていたが」 「そうなんだよ。俺も助かっている。旅芸人のお陰だよ」 「『小松の中将様』だな」 サハチはうなづいた。 「ササが平家に興味を持ったようだ。 「御先祖様と 「ササはヤンバルの神様たちを味方に付けようとしているんだよ」 「成程、それは必要だな。俺たちには考えもつかない事だ」 「 「そうか、神様とヌルたちを味方に付ければ、山北王はお手上げだな。馬天ヌルと言えば、サワさんと仲良しになったようだな」 「ああ、馬天ヌルの屋敷に滞在して、 「言葉をしゃべれない娘も一緒にいるようだな。ところで、テーラーも戻って来たそうだな」 「ンマムイ夫婦とチューマチ夫婦を連れて今帰仁に行ったんだが、また戻って来て、ハーリーの稽古に励んでいるよ。今年も優勝するつもりでいる」 「まもなく、ハーリーか。今年は三人の王様の 「何を言っている。三人の王様の龍舟が揃うのは今回が初めてだよ」 「えっ、そうだったのか。山北王の龍舟は去年のテーラーが最初だったのか」 「そうさ。ンマムイの嫁さんに付いて来た山北王のサムレーが何人かいたようだけど、ハーリーには出なかったようだ」 「そうだったのか。俺は山北王が、テーラーに 「なに、前の与論按司を行かせるのか」 「叔父に 「手ごわい領主がいるのか」 「志慶真の長老の話だと、あの島は古くからヤマトゥとのつながりがあったようだ」 「お前、志慶真の長老に会ったのか」 「ああ。座頭のクンジと一緒に会って、『小松の中将様』の事を聞いたんだよ。首里からやって来たと言っても、長老は歓迎してくれた。そして、色々と教えてくれたんだ。亡くなってしまったなんて残念だ。しかし、俺たちから見れば、長老がいなくなって、山北王を 「成程な。志慶真の長老の死は、俺たちにとっては都合がよかったのか」 「そういう事だ。長老が言うには、昔、博多に 「平家の流れを汲む天皇とは何だ?」 「平家の大将だった清盛は、自分の娘を天皇の 「平家の残党の島か」 「ただの残党ではない。中心に天皇の子孫がいる。団結は固いだろう」 「前の与論按司父子には手に負えそうもないな。来年はテーラーが行く事になりそうだ。ところで、テーラーからクユー一族の事を聞いたのか」 「聞いたよ。奴らは『望月党』に間違いない」 「何だって!」 サハチは驚いて、ウニタキの顔を見つめた。 「クユー一族のクユーは九曜紋の事だそうだ。九曜紋は望月党の家紋だ。そして、やつらは勝連の残党だとテーラーに言ったんだよ。首領のウトゥミという女は、俺の姉だよ」 「なに、お前の姉が望月党の首領なのか。望月党が奄美大島にいたとは驚いた。いつの日か、勝連を攻めるな」 「ああ」とウニタキはうなづき、「居場所がわかっただけでもよかったよ。配下の者を奄美大島に送って、動きを探らせる」と言った。 「危険じゃないのか」 「奴らは、俺の事は知らない。死んだと思っているだろう。奴らは今、仲間を増やすのに躍起になっている。ウミンチュ(漁師)が迷い込めば、歓迎してくれる。女に惚れたとか言って、奴らの所に住み込めばいい」 「つなぎはどうする?」 「そいつを探しに来たウミンチュを行かせる」 「そうか。うまくやれよ」 「望月党の事は任せてくれ。最悪の時は、山北王の兵に扮して、総攻撃を掛けて全滅させる」 「その時は、ヒューガ殿の 「鉄炮は今帰仁攻めのために取っておけ」とウニタキは言った。
梅雨空の中、ヤンバルに向かった佐敷ヌルたちは、初日は山田グスクに行って山田按司のお世話になった。マウシの姉の山田ヌルも一緒に行きたいと言ったので、連れて行く事にして、二日目は名護の 四日目は大雨が降り続いて、奥間に滞在した。次の日は雨も上がって、久し振りに太陽も顔を出した。奥間ヌルも一緒に行く事になって、いい話し相手ができたと佐敷ヌルは喜んだ。佐敷ヌルと奥間ヌルは同い年で、会ったのは初めてだったが気が合った。 女ばかり八人の一行は、道なき険しい山の中を安須森を目指した。雨が降らなかったので大分助かり、日が暮れるかなり前に、安須森の 前回、安須森に登ったササたちは、山頂まで 佐敷ヌルは辺戸ヌルに、安須森ヌルの事を聞いた。 「安須森は古いウタキで、神聖なるウタキです。昔、この辺りには、安須森ヌル様を中心としたヌルたちの そう言って、辺戸ヌルは佐敷ヌルのガーラダマに気づいて、ハッとなり、佐敷ヌルを見つめた。 「あなただったのですね?」 佐敷ヌルはうなづいた。 辺戸ヌルは急にかしこまって、佐敷ヌルに両手を合わせ、何やら、 辺戸ヌルの一族は百年ほど前に、 辺戸ヌルはアフリヌルの家族なら、もう少し詳しい事を知っているかもしれないと言って、連れて行ってくれた。辺戸ヌルたちの一族がここに移って来る前、ここに住んでいたのはアフリヌルだけだったという。 アフリヌルは娘に跡を継がせて、代々続いて来たのだったが、七年前に亡くなった最後のアフリヌルは息子を産んでしまった。息子に嫁をもらって、娘ができたら跡を継がせるつもりだったのに、生まれた娘はしゃべれなかった。アフリヌルは焦ったが、神様からのお告げがあって、もう跡継ぎはいらないと安心していたという。 アフリヌルの息子はウミンチュで、子供は三人いた。男の子が一人と女の子が二人いたが、口がきけない女の子は去年の二月、神隠しに遭って、いなくなってしまったという。 ササが詳しく聞くと、 「その子なら無事です。わたしの母が預かっています」とササは言って、状況を説明した。 死んでしまったと思っていた娘が無事だと聞いて、母親は泣き崩れて、ササに感謝した。 「あの人見知りのカミーが、知らない人たちに付いて行くなんて考えられん事じゃ」と父親は言った。 「やはり、名前はカミーだったのですね。名前もわからなかったんだけど、母がカミーと呼んだら笑ったそうです。首里ではカミーと呼ばれて、みんなに可愛がられています」 「あの子が可愛がられている‥‥‥」 そう言って、母親はまた泣いた。 「その子は以前、わたしの母に会った事はありますか」とササが聞くと、父親も母親も首を振った。 「会っていれば、母もここの娘だって気づきますね」 「あなたのお母さんが初めて、ここにいらした時、あの子はまだ生まれていませんでした。母が亡くなったあとに来られた時は、辺戸ヌル様と一緒に挨拶に来られましたが、子供たちとは会ってはいません。遊んでいる姿は見たかもしれませんが、言葉がしゃべれない事は知らないでしょう」 ササはうなづいて、「あの子が母のもとに行ったのは、何か神様のお導きのような気がします」と娘の両親に言った。 アフリヌルの息子夫婦は安須森の事は何も知らなかった。母親が代々、安須森ヌルのガーラダマを守って来たという事さえ知らない。 「帰ったら母に知らせて、娘さんを戻すように伝えます」と言って、ササたちは息子夫婦と別れた。 その夜は辺戸村の広場に村人たちが集まって、歓迎の 「わたしなんて、まだまだです。そんな扱いをされるヌルではありません」と佐敷ヌルは必死になって謙遜するが、「いいえ、あなたは凄いヌルです。安須森を復活させてください」と辺戸ヌルは聞かなかった。 ササに助けを求める佐敷ヌルを、ササは楽しそうに眺めていた。ササが助けてくれないので、佐敷ヌルは奥間ヌルを道連れにして、一緒に祭壇に座った。村の人たちが次々にお酒を注ぎに来るので、佐敷ヌルは参っていた。 「こんな事になるなんて」と奥間ヌルが佐敷ヌルを見ながら笑った。 「まったくよ、もう」と佐敷ヌルは口をとがらせた。 「あたし、ちょっと思い出した事があるの」と奥間ヌルは言った。 「先代の奥間ヌルから聞いたんだけど、昔、安須森ヌルがいた頃、安須森は聖地として賑わっていて、ヤンバルのヌルたちは必ずお祈りに行ったって言っていたわ。そして、安須森の麓に流れる川から、聖なるお水を汲んで帰って来たらしいわよ」 「二百年も前の事が言い伝えられて来たの?」 「お水を汲んで来たという 「明日、その川に行ってみましょう」 次の日、佐敷ヌルたちは安須森に登った。梅雨はもう明けたのかと思うほど、いい天気だった。辺戸ヌルが案内すると言ったが、佐敷ヌルは断った。時間を掛けてじっくりとウタキ巡りをしたかった。 思っていたよりも安須森は静かだった。山の中には古いウタキがいっぱいあるのに静かすぎた。霊気は感じるが、セーファウタキ(斎場御嶽)のように、霊気がみなぎっているという感じはない。おかしいと佐敷ヌルは思って、ササに聞いた。 「前に来た時、神様の声は聞いたの?」 「聞いたけど、古い神様はいなかったのよ。スサノオの神様を知っている神様はいなかったわ。あの時はスサノオの神様の事を調べに来たので、気づかなかったけど、古いウタキなのに、何か、おかしいわね」 「でも、凄い所ね」と山田ヌルは言った。 「十六年前に来た時と少しも変わらないわ」と奥間ヌルは言った。 奥間ヌルは先代に連れられて、一度だけ安須森に来ていたが、先代が亡くなってから来るのは初めてだった。 佐敷ヌルたちは登り道の途中にあるウタキを拝みながら、険しい山道を登って行った。 お祭りに熱中していたので、シジ(霊力)がなくなってしまったのかしらと佐敷ヌルは自分を責めていた。辺戸ヌルからあんな事を言われて、多少はいい気分だったけど、やっぱり、ヌルとしてはまだまだだわ。 頂上に着いた。ウタキがいくつかあった。 「すごーい」とハルとシビーが景色を眺めながら騒いだ。 確かに凄い景色だった。北を見れば 「来てよかったわ」と山田ヌルが言った。 「ほんと、いい眺めね」と佐敷ヌルも素晴らしい景色に感動していた。 「アキサミヨー(キャー)!」とハルが悲鳴を上げた。 ハルが怯えた顔をして指さす方を見ると、鎌首を上げた大きなハブがいた。 「ハブは神様のお使いよ」と佐敷ヌルが言った。 ハブがいる所をよく見ると、かなり古いウタキのようだった。 「ここだわ」と言って、佐敷ヌルはハブの前に座り込んで、お祈りを始めた。 ハブは鎌首を上げたまま佐敷ヌルを見ていたが、やがて、頭を垂れるとゆっくりと去って行った。 ササ、シンシン、ナナ、奥間ヌル、山田ヌルも佐敷ヌルに従ってお祈りを始めた。ハルとシビーも顔を見合わせて、みんなの真似をしようとした時、突然、辺りが暗くなった。二人が空を見上げると、どこから湧いて来たのか黒い雲に覆われていた。雨が降らなければいいけどと心配しながら二人が座ろうとした時、突然、大きな雷が落ちたような音が鳴り響いて、二人は悲鳴を上げた。奥間ヌルと山田ヌルとシンシンとナナが振り返って、ハルとシビーを睨んだ。 ハルとシビーは小声で謝って座ったが、また大きな雷が落ちて、悲鳴を上げた。 雨が勢いよく降って来て、二人の悲鳴も消された。山頂にいるので、隠れる場所もなかった。大雨の中、険しい道を下りて行くのは危険だった。 雨に濡れながらも佐敷ヌルとササはお祈りを続け、奥間ヌルと山田ヌルとシンシンとナナも必死になってお祈りを続けている。雷鳴が鳴り響いて、稲光が光り、滝のような雨が降る中、ハルとシビーはあまりの恐ろしさに抱き合って泣いていた。 どれだけの時が経ったのかわからない。雨がやんで、辺りが急に明るくなった。ハルとシビーが顔を上げて、空を見上げた。そこに神様の姿があった。二人は感動して、慌てて両手を合わせて、お祈りを捧げた。 佐敷ヌルとササは神様の声を聞いていた。 「あなたのお陰で、ようやく、開放されたわ。ありがとう」と神様は言った。 佐敷ヌルにもササにも何の事だかわからなかった。 「あなたは安須森ヌル様(アオリヤエ)ですか」と佐敷ヌルは神様に聞いた。 「そうよ。長い間、封じ込まれていたのよ。あの時、ヤマトゥのサムレーが突然、やって来たわ。宇佐浜から上陸して、安須森に登ろうとしたの。安須森は神聖なウタキだから男の人は入れませんと言ったけど、言葉が通じないのよ。身振り手振りでやったけど駄目で、わたしが無理やり止めようとしたら、斬られてしまったのよ。わたしが殺されてしまったので戦になってしまい、わたしたちは皆、殺されてしまったわ。わたしの娘はなぜか助かって、今帰仁に連れて行かれたの。娘がどうなったのかわからない。わたしたちの恨みの思いが、マジムン(怨霊)になってしまったのね。浦添から 「封印が解かれて、マジムンたちが暴れたりしないのですか」と佐敷ヌルは心配して聞いた。 「それは大丈夫よ。安須森ヌルが復活すれば、亡くなったヌルたちも喜んで、マジムンにはならないわ」 「スサノオの神様を知っていますか」とササが聞いた。 「わたしの出番ね」と別の神様が言った。 「勿論、知っているわよ。スサノオが琉球に来た時、安須森に登ろうとしたので、止めたのはわたしよ。あの時も言葉は通じなかったけど、スサノオはわかってくれたわ。いい男だったけど、玉グスクヌル(豊玉姫)に取られてしまったわ。わたしの孫が跡継ぎに恵まれなくてね、玉グスクヌルの孫娘を跡継ぎに迎えたの。玉グスクヌルがヤマトゥから持って来たガーラダマをその娘が持って来て、代々、安須森ヌルのガーラダマとして伝えて来たのよ」 「久し振りにそのガーラダマを見たわ」と別の神様が言った。 「封印が解けたので、みんな、嬉しくてしょうがないのよ」と最初の神様が言った。 「これで、安須森も昔のように栄えるでしょう。でも、わたしの娘がどうなったのか、あなた、調べてちょうだい。それと、わたしを殺したヤマトゥンチュが誰だったのかも調べてね。あなたが安須森ヌルを継ぐヌルだったら、そんな事は調べられるはずだわ。お願いね」 その後も解放された神様たちは、佐敷ヌルとササに話し掛けてきた。耳をふさぎたくなる心境だったが、二人ともじっと我慢して神様の話を聞き続けて、どっと疲れて山を下りた。びしょ濡れだった着物も、いつの間にか乾いていた。 昨日の奥間ヌルの話を思い出して、麓にある川に行ってみたら、今度はアフリヌルの声が聞こえた。 アフリヌルは佐敷ヌルにお礼を言ったあと、今帰仁にいるアオリヤエの事を説明した。今帰仁のアオリヤエは偽者で、安須森とはまったく関係ない。今帰仁ヌルを次代に譲ったあと、勢理客ヌルを継いで、アオリヤエを名乗っているだけで、正式な 辺戸村に帰ったら、村人たちは大騒ぎして、佐敷ヌルを迎えた。佐敷ヌルが安須森に登っていた時、安須森の上に 辺戸ヌルも初めて笠雲を見て感激して、佐敷ヌルは神様に違いないと確信を持って言ったが、佐敷ヌルは疲労が極限に達して倒れてしまった。 |
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安須森ウタキ