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戦乱の琉球を統一した英雄、尚巴志の物語です。
かつて琉球王国として栄えた沖縄。那覇の港には明、日本、朝鮮、東南アジアから来た船が集まり、盛んに交易をしていました。琉球の人たちも危険を顧みずに、明、日本、朝鮮、東南アジアへと遠い船旅をしていたのです。
尚巴志が琉球を統一したのは1429年です。その年、日本では足利義教が第六代の室町幕府の将軍になっています。
六百年前の沖縄、琉球王国の黎明期をお楽しみください。
「尚巴志伝 第一部 月代の石」は尚巴志の誕生から、中山王の武寧を倒して、父の思紹が中山王になるまでの話です。
「尚巴志伝 第二部 豊玉姫」は尚巴志の父、思紹が中山王になってから、山北王の攀安知を倒すまでの話です。
「尚巴志伝 第三部」は山北王の攀安知を滅ぼした尚巴志が、琉球を統一して亡くなるまでの話です。お楽しみ下さい。
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2001年の9月、初めて沖縄に行った時、私は沖縄戦の事をよく知りませんでした。勿論、ひめゆりの塔の話は知っていました。知ってはいても、詳しい事は何も知らなかったのです。観光のついでに、ひめゆりの塔を見に行こうと軽い気持ちで行きました。ひめゆりの塔を見てから平和祈念資料館に入り、展示してある写真や説明を読んで行くうちに、私の中に衝撃が走りました。これは是非とも、書かなければならないと強く、心に感じました。沖縄から帰って、私は沖縄戦に関する資料を片っ端から読み漁りました。そして、書き上げたのが、長編小説『沖縄二高女看護隊 チーコの青春』です。
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陰流の開祖であり、忍びの術の開祖でもある愛洲移香斎を主人公にした戦国大河小説です。応仁の乱を体験した若き愛洲移香斎が、強くなければ生きていけないと剣の修行に励み、さまざまな人たちの出会いによって成長して行きます。若き日の北条早雲、風摩小太郎、赤松政則、太田道灌、本願寺蓮如、連歌師の宗祇、宗長、夢庵、茶人の村田珠光、一休禅師も登場します。そして、主役は移香斎から弟子の上泉伊勢守へと受け継がれ、北条氏の滅亡まで書くつもりです。長い小説ですが、お楽しみ下さい。
「陰の流れ 第一部・陰流天狗勝 (1452年〜1472年)」は移香斎の誕生から、近江の飯道山で修行を積んで、陰の術を編み出すまでの話です。
「陰の流れ 第二部・赤松政則 (1471年〜1474年)」は移香斎の妻と子がさらわれ、妻子を救い出すために赤松氏の領国、播磨へと行き、そこでの活躍を描きます。
「陰の流れ 第三部・本願寺蓮如 (1474年〜1475年)」は移香斎の師匠、風眼坊が加賀の国に行って蓮如上人と出会い、本願寺の一揆に巻き込まれて活躍する話です。
「陰の流れ 第四部・早雲登場 (1476年〜1477年)」は駿河の国に住み着いた早雲が今川家の内訌によって、いよいよ表舞台に登場する話です。
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長編歴史小説「戦国草津温泉記・湯本善太夫」を出版してから20年以上が経って、訂正すべき箇所がいくつか見つかりましたので、改訂版として公開いたします。関東管領の上杉氏がいなくなってから、上野の国(群馬県)は、南から北条氏、北から長尾(後の上杉)氏、西から武田氏が攻めて来て、三つ巴の争いが続きます。父親と兄の戦死で、草津の領主となった善太夫は草津温泉を戦乱から守るために、武田の先鋒として攻めて来た真田幸隆に運命を託して戦い続けます。戦国時代の草津温泉の様子がよくわかりますので、ゆっくりとお楽しみ下さい。
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長編歴史小説「戦国草津温泉記・湯本三郎右衛門」は「戦国草津温泉記・湯本善太夫」の続編です。草津の領主湯本善太夫の跡継ぎになった三郎右衛門は山伏、東光坊に連れられて諸国修行の旅に出ます。北条氏康の本拠地、小田原を見て、上杉謙信の本拠地、越後府中を見て、武田信玄の本拠地、甲府も見て、京都では上泉伊勢守の道場で新陰流を学びます。善太夫が長篠の合戦で戦死した後、湯本家の家督を継いで、真田昌幸に従い、草津温泉を守るために戦国の世を駈け抜けて行きます。
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長編歴史小説「銭泡記〜太田道灌暗殺の謎」は「陰の流れ」の外伝といえる物語です。文明18年(1486年)7月、関東の名将太田道灌が相模の国、糟屋の扇谷上杉定正の屋敷で殺されてしまいます。一体、誰が道灌を殺したのか? 現場に居合わせた茶人、伏見屋銭泡が道灌の配下だった山伏の竜仙坊の力を借りて、道灌暗殺の謎を解明します。この小説の主役の伏見屋銭泡は「陰の流れ第四部・早雲登場」でも重要な役として登場しています。
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長編歴史小説「摩利支天の風〜若き日の北条幻庵」は小田原北条氏の長老と呼ばれた北条幻庵の若き日の物語です。伊勢早雲の四男に生まれた菊寿丸は7歳の時に喝食として箱根権現に入れられます。そのまま僧侶になるはずでしたが、早雲は考えを変えて、15歳になった菊寿丸を修行の旅に出します。早雲が菊寿丸の師に選んだのは愛洲移香斎でした。菊寿丸は移香斎に連れられて各地を旅しながら、見聞を広め、武術を身に付けて行きます。旅から帰った菊寿丸は山の中にある静かな村に連れて行かれます。そこは北条氏の陰の組織、風摩の拠点でした。風の摩利支天を意味する風摩とは何なのか‥‥‥お楽しみ下さい。
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長編歴史小説「藤吉郎伝―若き日の豊臣秀吉」は木下藤吉郎と名乗っていた若き日の豊臣秀吉が織田信長に仕官するまでの物語です。記憶にない実の父親像を追いながら、サムライになりたいと夢見る藤吉郎が、蜂須賀小六、生駒八右衛門、松下佐右衛門、おきた観音、おハマ、吉乃など個性ある人たちと出会いながら成長して行きます。若き日の石川五右衛門も登場します。「時は今‥‥石川五右衛門伝」の前編としてお楽しみ下さい。
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長編歴史小説「時は今‥‥石川五右衛門伝」は織田信長が殺された本能寺の変を盗賊の石川五右衛門を主役にして描いた物語です。仇討ちを誓う双子の混血娘マリアとジュリア、安土城の黄金を狙う雑賀孫一、信長暗殺をたくらむ伊賀の忍び、新堂の小太郎と北条の忍び、風摩小太郎。明智光秀はなぜ、本能寺を襲撃したのか? 「戦国草津温泉記・湯本三郎右衛門」に登場した小野屋の若女将、お澪もヒロインとして活躍します。「藤吉郎伝―若き日の豊臣秀吉」の続編としてお楽しみ下さい。
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長編時代小説「無住心剣流・針ヶ谷夕雲」は陰流の流れを汲みながら、無住心剣流を編み出した江戸時代初期の剣豪、針ヶ谷夕雲の物語です。自分の剣術に疑問を持った針ヶ谷夕雲が山奥の岩屋に籠もり、そこで出会ったお鶴という不思議な女性とのふれあいによって、悟りを開いて行きます。軽いタッチの時代小説なので、気楽にお楽しみ下さい。
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長編歴史小説「天明三年浅間大焼 鎌原村大変日記」は天明3年(1783)に起こった浅間山の大噴火による悲劇を綴った物語です。天明3年旧暦の7月、群馬県と長野県の県境にある浅間山が大噴火を起こしました。大量の火山灰を吹き上げ、軽井沢では2メートルもの灰や焼石が積もって家々は潰れ、江戸でも昼間に提燈が必要な程、暗くなったそうです。北麓の鎌原村は一瞬のうちに火砕流にのまれてしまい、500人近くの村人が亡くなりました。このような大惨事を二度と繰り返さないようにと願い、当時の資料をもとに当時の状況をできるだけ忠実に再現してみました。このような悲劇があったという事を皆様も知って下さい。
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長編歴史小説「侠客国定忠次一代記」を出版して、速いもので、もう20年になります。在庫はまだあり、販売もしていますが、公開いたします。上州の大親分になり、はりつけ刑で処刑された国定忠次の一代記をお楽しみ下さい。2010年は忠次生誕200年になります。国定忠次(忠治)という男をもう一度、見直してもらえたらと願っております。
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「国定忠次外伝・嗚呼美女六斬」は国定忠次の子分、保泉の久次郎を探偵役にした長編時代推理小説です。天保5年(1834)、上州境宿で境小町といわれた美しい娘が行方知れずになります。娘の家族に頼まれて、百々一家の親分、国定忠次が捜索に乗り出しますが、娘は無残な姿になって発見されます。下手人は一体、何者なのか? 保泉村の久次郎は浮世絵師の歌川貞利の力を借りて、下手人を追い詰めます。
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長編時代小説「草津温泉膝栗毛・冗談しっこなし」は2000年の7月から2002年の12月まで、郷土誌「上州路」に連載されました。2004年に単行本になり、現在も販売していますが、公開いたします。弥次さん北さんで有名な「東海道中膝栗毛」の作者、十返舎一九が、浮世絵師の喜多川月麿と一緒に草津の湯に行き、深川から来ている粋な芸者を巡って巻き起こす馬鹿騒ぎをお楽しみ下さい。山東京伝、感和亭鬼武、若き日の滝亭鯉丈と為永春水も登場します。
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短編歴史小説「信長の夢」は私が書いた唯一の短編小説です。天正10年(1582)の5月、毎晩のように同じ悪夢にうなされ、不眠症の織田信長は悪夢から解放されるために、とんでもない事を考えて実行に移します。
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幻想小説「酔中花」は妖精のラーラが主役で、現在過去未来と遊ぶ物語です。酔雲という老画家が登場し、自分でもその名が気に入って、その後、ペンネームとして使っています。第三部の『無住心』は後に独立して『無住心剣流・針ヶ谷夕雲』に発展しました。20年以上も前の作品で、直すべき所は何カ所もありますが、私の原点のような作品なので、当時のまま公開いたします。
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長編推理小説「蒼ざめた微」は私が最初に書き上げた長編小説です。。長野オリンピック開催中の1998年の2月、私立探偵日向勝俊のもとに、芸能プロの大男が、東山はいるか、と訪ねて来ます。売れっ子のモデルが東山にゆすられていると言います。日向は、その男から東山捜索の依頼は受けませんが、その後、高橋という歯医者から東山を捜してくれと頼まれます。歴史小説ではなく、ハードボイルドタッチの推理小説ですが、お楽しみ下さい。
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長編推理小説「インプロビゼーション」は「蒼ざめた微笑」の続編です。あの事件から8年後の2006年の3月、私立探偵日向勝俊のもとにパリに留学しているはずの竹中冬子から電話があります。沖縄にいる友人の恋人が行方不明になったので捜してくれと頼まれ、沖縄に飛ぶ日向。連日、世間を騒がせている無差別連続殺人事件の犯人の仕業なのか? 地元の女性探偵と共に戦跡を巡りながら調査を進めて行くうちに、日向は沖縄戦の悲惨さを思い知る事になります。
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なお、庵主の酔雲は酔っ払った雲のように、いつもフラフラと旅に出ておりますので、いつの間にか居ついてしまったラーラという妖精が留守を守っております。皆様も気楽に出入りして、のんびりお過ごし下さい。とは言っても、ラーラは今、長い眠りについています。いつ目覚めるのかはわかりません。 |
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