沖縄の酔雲庵


時は今‥‥石川五右衛門伝

井野酔雲

時は今… 石川五右衛門伝 キンドル版



 織田信長が殺された本能寺の変を盗賊の石川五右衛門を主役にして書いてみました。
 父親の仇討ちを誓う双子の混血娘マリアとジュリア、安土城の黄金を狙う雑賀孫一、信長暗殺をたくらむ伊賀の忍び新堂の小太郎と北条の忍び風摩小太郎。
 明智光秀はなぜ、本能寺を襲撃したのか?
 「戦国草津温泉記・湯本三郎右衛門」に登場した小野屋の若女将、お澪もヒロインとして活躍します。
 「藤吉郎伝―若き日の豊臣秀吉」の続編としてお楽しみ下さい。



安土城




目次



 1.飛んでる娘   五年前まで人家もまばらな辺鄙な土地が今、誰もが注目する都となっていた。

     2.チャランポラン   夢遊はすれ違う者たちに陽気に声を掛けながら、我落多屋の暖簾をくぐった。

   3.夕立   高山右近の城下、高槻はあちこちに教会堂が建ち、まるで異国に来たような雰囲気だった。

        4.山の砦   鬱蒼とした木立の中に、空堀と土塁に囲まれた石川五右衛門の砦があった。

           5.地獄絵   マリアは安土城の天主に忍び込む事を本気で考えていた。

      6.抜け穴   国許の騒ぎが一段落し、雑賀の孫一はジュリアを連れて安土にやって来た。

             7.遅い春   新堂の小太郎は夢遊の帰りを首を長くして待っていた。   

          8.鶯燕軒   堺で夢遊はお澪とおおっぴらに付き合い、遅い春を楽しんでいた。

      9.東からの風   二月三日、織田信長は武田家を滅ぼすための出陣命令を下した。

 10.閑古鳥   夢遊とお澪が再会を喜び合った翌日、雑賀の孫一と新堂の小太郎が安土にやって来た。

      11.天狗   信長が備中の藤吉郎のもとへ使者を送った翌日、風摩小太郎が安土にやって来た。

           12.時は今   夢遊とお澪が安土に戻って来たのは五月二十九日の昼過ぎだった。

   13.トンビ   琵琶湖に碇泊していた船から武装した兵が上陸し、無人と化した安土城下を荒らし始めた。








「時は今‥‥石川五右衛門伝」の創作ノート




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