酔雲庵

陰の流れ

井野酔雲

創作ノート



愛洲移香斎の略歴(第一部)




1452年

伊勢の国、五ケ所浦にて水軍の大将、愛洲隼人正宗忠の長男に生まれる。
幼名は太郎

1歳
1455年 弟、泰忠、生まれる。 4歳
1457年 妹、澪、生まれる。 6歳
1458年 太郎、武術を祖父、白峰より習い始める。 7歳
1461年 弟、直忠、生まれる。 10歳
1465年 太郎、木地師の娘、小春と出会う。 14歳
1466年 元服、太郎左衛門久忠を名乗る。 15歳
初陣。
1467年 正月 応仁の乱、始まる。 16歳
1468年 太郎、曇天と共に京都に旅立つ。 17歳
太郎、旅の途中で、伊勢新九郎と出会う。

太郎、故郷に帰り、剣術の独り稽古を始める。

太郎、大峯の山伏、風眼坊舜香と出会い、剣術を習う。

1469年 3月 太郎、風眼坊と共に五ケ所浦を去る。 18歳
栄意坊百地弥五郎と出会う。
4月

太郎坊移香を名乗って山伏となり、飯道山で修行を始める

太郎坊、百日行をやる。
7月 剣術師範代の金比羅坊と出会う。

三雲芥川服部望月三郎応如と出会う。

8月

天狗騒動。花養院の松恵尼と出会う。

五人の特訓、始まる。
12月25日 稽古仕舞い。太郎、金比羅坊に勝つ。

望月屋敷の襲撃。『天狗太郎と陰の五人衆

1470年 正月15日

稽古初め。太郎、高林坊と試合をして完敗。《不動明王の剣》

19歳
太郎、独り稽古を始める。『高林坊の壁』
書僧の弘景と出会う。
正月20日 太郎、再び、百日行を始める。

観音の滝を浴び、花養院で倒れる太郎、楓に看病してもらう。

正月26日

改めて、百日行を始める。『高林坊の壁』『楓の影』

85日目、師の風眼坊と出会う。《千手観音の手》

5月8日 百日目、智羅天登場。
5月9日 高林坊と立ち合い、引き分け。

風眼坊、現れる。松恵尼の家で、太郎との祝言。

5月11日

太郎、智羅天の岩屋に籠もる。智羅天から『気合の術』『本草学』を学ぶ。

11月12日

智羅天、死す。《命あるもの、すべての命を粗末にするな》

◇智羅天の形見、来国光二尺六寸。
12月1日 太郎、修行者たちに『陰の術』を教える。
1471年 正月11日 太郎と楓、新居で新年を迎える。 20歳

剣術師範代、陰の術師範、先達山伏の役が付く。

正月15日

新入り修行者を引き連れて、一ヶ月の山歩き。

4月

太郎、楓を連れて、故郷五ケ所浦へ帰る。

吉野の喜蔵院に智羅天作の仏像を納め、智羅天の別名が三好日向だと知る。

太郎、水軍として活躍。水軍の若者に剣術を教える。

11月20日

飯道山へ向かう。25日より『陰の術』を教える。

1472年 正月 御前試合。剣術の名を『陰流』と決める。 21歳

陸軍の勇者、池田長左衛門に勝ち、殿より名刀、応永備前を下賜される。

3月

池田長左衛門一味を斬り、五ケ所浦を去る太郎と楓。

多気の都で、町道場主の川島与三郎倉田無為斉と出会う。

3月29日

北畠教具の一年忌の法要。松恵尼と出会い、松恵尼の過去を知る。

4月

百地砦で若者たちに『陰の術』を教える。百地弥五郎、栄意坊と再会。

4月20日 太郎と楓、飯道山に戻る。
4月22日

太郎、火山坊を名乗り、岩尾山で修行を始める。

6月

岩尾山に偽天狗太郎が現れる。太郎坊を仇と狙う山崎五郎と出会う。

7月22日

火山坊、岩尾山を下り、智羅天の岩屋にて独り工夫をする。





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