湯本三郎右衛門、家子宮崎陣介、横谷信濃守、横谷左近、鎌原岩見、西窪治左衛門ら、羽尾幸全道雲を攻める。

浦野、植栗、湯本、鎌原、西窪、横谷諸氏は真田幸隆預かりとして除外し、富沢以下70余騎は海野兄弟の配下となる。

輝虎、関東に出陣するが利根郡確保して下野へ向かう通路を確保するのが精一杯。

長尾氏は植栗河内守、湯本左京進、荒牧宮内少輔の守る柏原城を攻め落とす。

岩櫃城代海野氏は富沢但馬、植栗河内、渡、忍びの達人八右衛門らに柏原城を奪回させる。

輝虎、鉢形、松山、成田、忍、深谷、古河、栗橋、館林、騎西、岩槻を40日にわたって攻め、廐橋に戻る。12月帰国。

この年、北条高広、引退して安芸守を名乗り大胡城に移り、嫡子丹後守景広が跡を継ぎ廐橋城主となる。

長篠の合戦にて、真田信綱(38)、同昌輝、禰津元直、禰津月直、望月甚八郎、常田永助、河原正良、河原正忠、河野通秀戦死。

吾妻武士‥‥富沢勘十郎(但馬守嫡子)、富沢治部少輔、鎌原筑前守重澄戦死。

勝頼が長篠で戦死した望月昌頼の家に武田信豊の娘を養子とし望月の家督を継がせる。

武田勝頼、極楽院に下箕輪内、前和田内の地を安堵し、西上州年行事職に任じる。

沼田城は北条氏の手に落ち、藤田能登守信吉、金子美濃守らが城将に任じられる。

この年、岩櫃城代海野兄弟、沼田を攻略しようとして岩下鳥頭明神に鰐口を奉納する。

柏原城を守る植栗河内守、湯本左京進、荒牧宮内少輔ら、白井の長尾憲景の軍勢に城を奪われる。

この頃の武田氏の上野支配は跡部尾張守勝資・内藤大和守昌月・土屋右衛門尉昌恒が奉行となって進められ、上野北部については真田昌幸が担当した。

海野能登守を大将として、湯本三郎右衛門、同左京進、鎌原石見、横谷左近、浦野平兵衛、蜂須賀伊賀ら、羽尾氏の守る大柏木城に夜襲。

真田昌幸、名胡桃城の小川可遊斎と鈴木主水重則を降ろし、名胡桃城に入る。

湯本三郎右衛門、海野長門守、鎌原庄左衛門、横谷、西窪、浦野、富沢、池田佐渡、深井、蜂須賀、菅尾、稲田ら、大戸城主真楽斎を降ろす。

先陣は海野中務大輔、その被官佐藤軍兵衛。池田甚次郎、植栗河内守、鎌原宮内少輔、浦野七左衛門。昌幸の馬廻りは春原、上原、宮下、深井、木村、大熊、川合、矢野半左衛門。

後陣は出浦上総介？、鈴木主水、原沢大蔵、深瀬隼人、山口式部、広田弾左衛門。殿軍は北能登守、師大助。

湯本三郎右衛門、その先陣として不動山城を陥れる。湯本左京進、その脇を備える。

真田昌幸の母、長男源三郎信幸、その弟藤蔵、源五郎、姉、矢沢頼綱の娘、祢津の娘、室賀の娘ら新府を発ち、吾妻郡に向かう。