沖縄の酔雲庵


尚巴志伝

井野酔雲



琉球山南王、汪英紫の略歴


1338年   島尻大里按司の次男に生まれる。 1歳
1349年   察度、浦添グスクを攻め落とし、浦添按司になる。 12歳
1357年   与座按司になる。 20歳
    長女、ウシ、生まれる。  
1360年   長男、タブチ(達勃期)生まれる。 23歳
1362年   次男、シタルー(汪応祖)生まれる。 25歳
1364年   三男、ヤフス(屋冨祖)生まれる。 27歳
1368年   次女、ウミカナ生まれる。 31歳
    中国で、元が滅び、明が建国される。  
1369年   八重瀬按司を倒して八重瀬グスクを奪い取り、八重瀬按司となる。 32歳
    美女のナーサを八重瀬按司の側室に送り込み、ナーサに若按司を誘惑させる。若按司の手引きでグスクに入り、皆殺しにする。  
1371年   長女のウシ、浦添按司(察度)の若按司(武寧) に嫁ぐ。 34歳
    美女のナーサをウシの侍女として、浦添グスクに送り込む。  
1372年   浦添按司の察度、明国に進貢を始め、琉球中山王となる。  
1373年   ナーサ、密かに武寧の長女、ウニョンを産み、ウシの娘として育てられる。 36歳
1376年   長男のタブチ、玻那グスク按司の娘を嫁にもらう。 39歳
1377年   東に進出するために新グスクを築く。 40歳
1378年   次男のシタルー、中山王の察度の娘を嫁にもらう。 41歳
1379年   具志頭グスクに三男を婿に送る。屋冨祖に屋敷を建て屋冨祖の若按司と呼ばれる。 42歳
1380年 3月 島添大里グスクを攻め取り、島添大里按司になる。 43歳
    島添大里グスクを大規模に改築する。  
  4月 馬天浜のサミガー大主の息子が佐敷にグスクを築いて、佐敷按司となる。  
  10月 甥の島尻大里按司(承察度)、明に進貢して、琉球山南王となる。  
1383年 1月 馬天浜に来た早田氏と交易する。 46歳
  7月 次女のウミカナを大グスク按司の側室に送り込む。  
  10月 甥の山南王、明に進貢する。  
1385年 2月 大グスクを攻め取る。次男のシタルーを大グスク按司にする。 48歳
    大グスク按司の側室だったウミカナは助けられ、大グスクヌルとなる。  
  5月 糸満に甥の山南王が明から賜った船を見に行く。  
  10月 甥の山南王、明に進貢する。  
1387年 10月 南山王の使者として明に渡る。山南王叔として初めて進貢@。 50歳
1388年 5月 明から帰る。 51歳
1389年 4月 シタルーに漫湖を望む岡の上にグスクを築かせ、豊見グスクと名付ける。 52歳
    シタルーは豊見グスク按司となり、大グスクにはヤフスが入り大グスク按司になる。  
1390年   島添大里グスクに二階建ての屋敷を建てる。 53歳
1391年 4月 今帰仁合戦で活躍する。 54歳
  7月 山南王の船を借りて、山南王叔として明に進貢Aする。  
1392年 1月 佐敷按司が突然、隠居したと聞き、怪しんで調べさせる。 55歳
  5月 中山王察度、浦添按司を武寧に譲り、首里の隠居屋敷「首里天閣」に移る。  
  8月 勝連按司の三男(ウニタキ)が望月党に殺される。ナーサから報告を受け、中山王には話すなと命じる。  
  10月 シタルー、従弟の三五郎と一緒に明に留学する。  
1393年 3月 山南王の船を借りて、山南王叔として明に進貢Bする。 56歳
  9月 山南王(承察度)、死す。若按司が跡を継いで山南王となる。  
    高麗国が滅び、朝鮮国かできる。  
1394年 5月 島尻大里グスクを攻め取り、山南王になる。 57歳
    山南王は高麗人の側室を連れて、倭寇の船で朝鮮に逃げる。  
    島添大里グスクにはヤフスが入り、島添大里按司になる。  
  10月 山南王叔として明に進貢Cする。  
1395年 5月 シタルーと三五郎、明から帰国する。 58歳
10月 察度(75)、死す。娘婿の武寧(1356-1406?.40)が跡を継いで中山王になる。
1396年 2月 山南王叔として明に進貢Dする。 59歳
  5月 シタルー、国場川で「ハーリー」を始める。  
  11月 山南王叔として明に進貢Eする。  
1398年   島尻大里グスクの屋敷を改築する。 61歳
    明国の洪武帝が亡くなり、家督争いが始まる。  
1399年   明国から密貿易船が来るようになる。 62歳
1401年 11月 死す。 64歳
1402年 1月 家督争いの末、次男のシタルー(汪応祖)が山南王となる。
 




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